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CAC CA-15
CAC CA-15(非公式にCAC カンガルーとしても知られる)は、オーストラリアのコモンウェルス・エアクラフト社(CAC)が第二次世界大戦中に開発したプロペラ駆動の戦闘機である。開発が長引いたために戦争終結までに計画は完了せず、ジェット機の出現が間近に迫っていたためにテスト飛行が行われた段階で計画はキャンセルされた。 == 設計と開発 == オーストラリア空軍(RAAF)向けの小型戦闘機ブーメランの速成設計と大量生産というCACとその主任設計技師フレッド・デイヴィッド(Fred David)の成功を受けて1943年にCACは完全に自社設計の迎撃機/爆撃援護機の開発作業を開始した。 CA-15は外観上はノースアメリカン P-51 マスタングに似ていた〔''Air Enthusiast'' October 1972, p. 179.〕が、CACの設計は米国機を直接基にしたのではなく、性能目標値と機体寸法は大きく異なっていた〔。例えばデイヴィッドは鹵獲されたフォッケウルフ Fw190の評価に感銘を受けており〔Ross 1995, p. 321.〕、マスタングのような戦闘機に使用されている直列液冷エンジンではなく空冷星型エンジン(下記参照)を搭載しようと考えていた。実際には当時CACがコストのかかる独自設計機の開発よりもマスタングのライセンス生産に傾注していたためにCACの社長ローレンス・ワケットの勧告によりCA-15の開発進捗速度は抑えられていた。開発の終盤になってCA-15はP-51を代替する能力を発揮するであろうと信じられていた〔。 当初CACの設計陣は出力2,300 hp (1,715 kW)のターボチャージャー付きプラット・アンド・ホイットニー R-2800 星型エンジンを使用することを計画していたが、このエンジンの開発が遅延したために入手不可能になったことでロールス・ロイス グリフォン Mk 61 (2,035 hp/1,517 kW)を搭載することに決まった。試作機用のエンジンはロールス・ロイス社から貸し出された〔。このエンジンは量産型では3速スーパーチャージャーを装着することが考えられていた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「CAC CA-15」の詳細全文を読む
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